勉強している最中に眠くなってしまう経験は誰でもあるものと思います。
集中して勉強するためには、良質な睡眠が必要です。
「良質な」と書いたのはただ長時間眠ればよいというわけではなく、毎日適度な睡眠をとるということです。
寝過ぎることは惰眠になってしまい、勉強する気力の低下、勉強時間の減少になってしまいます。
睡眠の3つの役割
睡眠には下記の3つの役割があるとのことです。
- 記憶の整理
脳の疲れを取り、記憶を整理する - 修復・成長
傷ついた細胞を修復し、体の成長を促す - 疲労回復
体の疲れを取り、病気の回復を促す
定期試験前に一夜漬けをするときにはアドレナリンが出て、集中して勉強が捗ったりすることも考えられますが、たいていの場合、短期記憶にしかならず定着しません。
受験勉強の場合、長期記憶が必要となります。そのためには、しっかりと睡眠をとって、脳の疲れを取り記憶を整理する必要があります。
修復・成長にかんしては、勉強のためというよりは若い世代の健全な成長に必要ということです。
将来の夢を叶えるため、やりたいことをやるため、幸せになるために勉強しているのに、健全な成長を妨げるような無理をしてしまっては本末転倒でしょう。
昔、私が資格試験のための勉強していた時に、コップに水を注いだり、コップを洗ったりするときに1週間で3回もコップを落として割ってしまったことがありました。
疲れすぎて、無意識のうちにコップをつかむ手の力が抜けてしまったのです。
このような状態では怪我をするリスクも高いです。
また、免疫力が低下し病気になってしまったら、何日も勉強ができなくなってしまうので、体調管理という点からもしっかりと睡眠をとることは必要です。
眠気対策
夜の睡眠時間をしっかりと取っていても勉強中に眠くなってしまうことがあります。
受験勉強を行っていく上で、そのような眠気に対する対策も必要です。
食後の眠気
お米、麺、パンやお菓子などの炭水化物を多くとると食後に眠くなることがあります。
これは炭水化物を食べると消化酵素によってブドウ糖に変えられます。
消化されたブドウ糖は体内に吸収されて血糖値が上がります。するとインスリンというホルモンが体内で分泌され、脳や体を動かすためのエネルギー源として利用できる状態にします。
食事の際に炭水化物を一気に摂ったり大量に摂ったりすると、インスリンが過剰に分泌され、血糖値が下がり過ぎてしまいます。
すると脳は血液の中に糖がない状態を脳や体を動かすためのエネルギー源がない生命にかかわる危険な状態と判断して、体を無理やり休ませようとします。
これが眠気の原因です。
対策としては、炭水化物の量を減らす、お肉やお野菜から食べることで血糖値の急激な上昇を防ぐ、ゆっくりと時間をかけて食事を摂るなどが考えられます。
見ているだけの勉強は眠くなる
ただテキストを読んだり、覚えたりする勉強は退屈なので眠くなります。
対策としては、下記のような方法が考えられます。
- 食後などの眠くなる時間を避ける
- こまめに科目を変える
- 例えば、30分でここまで終わらせるなど目標を立てて短時間に区切る
- 声に出す
- 書く
- ガム、飴、コーヒー、エナジードリンクなどを使う
眠くならないように工夫しながら頑張っていただきたいと思います。