私立大への入学金「二重払い」、辞退者への返金や分割払いの検討を…文科省が改善要請 : 読売新聞
大学入試において複数の学校に入学金を払うことは珍しくありません。
例えば、理工系の受験生で四工大と明治、法政、中央、東京理科大、早稲田、国立を受験する場合を考えます。
大学名 | 試験日 | 発表 | 入学金納付期限 |
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四工大 | 2/1~3 | 2/14 | 2/19 |
明治大 | 2/7 | 2/14 | 2/27 |
法政大 | 2/11 | 2/19 | 2/25 |
中央大 | 2/15 | 2/19 | 2/27 |
東京理科大 工学部 | 2/8 | 2/25 | 3/2 |
早稲田大 | 2/16 | 2/27 | 3/6 |
国立大学 | 2/25 | 3/7 | 3/15 |
仮に、四工大に受かり、MARCHのどこかに受かり、国立大学にも受かった場合、MARCHと国立大学に入学金を支払う句とになります。
四工大に受かって、明治大・法政大・中央大に落ちてしまい、東京理科大学に受かり、国立大学に受かった場合、四工大と、東京理科大と国立大学の3か所に入学金を払う可能性があります。
もし私立大学への入学金の二重払いがなくなれば、受験生は試験日程が組みやすくなることは確かです。
他方、大学側としては生徒を引き留める足枷が減ってしまうわけですから、受験生を確実に入学させる方法を考えるはずです。
その一つの方法としては、推薦型入試や総合型入試の定員を増やすことが考えられます。
入試の多様化を目的に拡大してきた推薦型・総合型ですが、今では半数以上の割合を占め、今後さらに拡大するとなると一般選抜の枠が減り、入試の多様化の目的は果たせなくなってくることが考えられます。
時代の変化はやむを得ないと思いますが、ペーパー試験が廃れていくのは学力の低下等につながると思うので、ちょうどいい塩梅になってくれることを期待します。