教科書や問題集には、重要な知識や典型的な問題、頻出の問題が掲載されています。
マニアックの知識や滅多に出ない問題まで身につけようとすると覚えなければならないことが膨大になってしまいます。
しかしながら、入試にはマニアックな知識、見たこともない問題がしばしば出題されます。
出題者はそのような知識・問題まで身につけてほしいと思って出題しているわけではありません。
自分の持っている知識と問題文に書かれている情報を適切に用いて正解を導いてほしいと考えています。
つまり、しっかりと勉強してきたのに見たことも聞いたこともない問題が出たら、その場で考えることが求められています。
すなわち、思考力・応用力が求められます。
よく初見の問題が解けない方が、初見の問題をなくすことを目的に、次々と初見の問題を解くことを見かけます。
しかしながら、そのような勉強法は無意味です。
毎年、過去に1度も見たことがないような問題が様々な学校で出題されています。
仮にどこかの問題集に載っていたとしても、それがたまたま出題される確率なんて数万分の1程度です。
そのような知識、解法を身につけるより典型的な解法に穴がないようにしっかりと身につけることの方がはるかに重要です。
しかも、一部の超難関校を除いて、その場で考える問題は問題文をしっかりと読めば比較的簡単な場合が多いです。
見たことも聞いたこともない問題は他の受験生にとっても未知の問題です。
是非、しっかりと問題文を読んで諦めずに頑張ってください。