チャート式や4STEPで有名な数研出版が2003年に発行した中高一貫校用の歴史ある定番の検定外教科書です。
体系数学では中高6年間の学習内容を5年間で終わらせるように、関係の深い単元でも検定教科書では易しいものと難しいものを2つに分けて教えるような内容を一気に扱います。そのため、中学3年生で高校1年生の学習内容が終わります。
体系数学は1~5まであり、体系数学1~2が中学の内容、3~5は高校の内容です。
体系数学を1~5まで使う学校もありますが、中学の内容は体系数学、高校の内容からは検定教科書+4STEPという学校も多くあります。
体系数学は公立の学校が3年間かけて扱う内容を2年程度で終える早いカリキュラムで、しかも難易度も高いので、中高一貫校であっても結構な難関校でしか使われていません。
体系数学用の問題集が体系問題集です。
問題の難易度が Level 1, Level 2, Level 3, 総合問題の4段階に分かれたており、Level 1 が教科書レベル、Level 2 が応用、Level 3 は発展問題です。
Level 1 は教科書の説明を聞けばだいたい分かる問題ですが、Level 2 からは自力では解けない問題が多くなり、別冊の解説を見ながら解く生徒が多いです。
1問1問にかなり時間をかけながら解き進めることになりますが、解説を読んでもポイントを押さえられていなかったり、1回やっただけでは身に付かないため、定着しない生徒が多いです。
当塾では、問題を解くうえでポイントとなる部分をしっかりと押さえることによって、深く理解し、定着させていきます。
試験のかなり前から準備を開始し、テストまでに体系問題集を何回も繰り返し解かせ、試験で高得点が取れるようにしていきます。
生徒が通う学校や生徒の学力等によって、問題を絞ったり、発展的な問題や知識を追加したりします。
意外に知らない生徒が多いのですが、■印の問題だけを演習すればひととおりの学習ができるようになっていたり、QRコードを読み取ると例題をカラー画像で説明していたり、Level 3 や 総合問題のヒントが与えられていたります。
分からない問題すべてに対して長時間費やして考えるのは扱える問題量が減ってしまうため得策とはいえません。
一方、すぐに解説を見てしまうのは初見の問題を解く力が養われないので、よくありません。
自力では解けなかった問題はヒントを見て、それでも分からなかったら解説を見るように段階を踏んだ方が良いでしょう。
私が問題を解説するときには、解説する前にその問題を解くための前提知識が身に付いているかを確認します。前提知識なく問題解説をしてもその問題しか解けるようになりません。
前提知識やポイントを押さえながら問題を解くことで骨太な学力を身につけることができます。
体系数学を使用する近隣の学校
体系数学1~5を使用する学校
浅野、フェリス女学院、サレジオ学院、東京都市大付属など
体系数学1~2を使用する学校
鎌倉女学院、高輪など